暗影の国のアリス
ビスケット
「さあ、着きました!!
たぶんここにいるはずです!!
そこには
ちいさな穴がひとつ
アリス
「穴・・でもどうして?ビスケット君も一緒に行こう?
ビスケット
「それはできません。いけないんです。
アリスさんしか・・・
アリス
「あたししか・・・・
わかった。
いってくるね?
―またもとの世界に戻れるかもしれないのだから―
アリス
「また会おうね!ビスケット君!!
ビスケット
「はい!!また会えることを
楽しみにまっていますね!
もう
わたしが元の世界に行ったら
会うことのない
ビスケット君。
名残惜しさもありながら、
わたしは穴へと飛び込んだ。
>>>>>>
ビスケット
「大丈夫かな。見失わなければいいんだけど・・・
「ア リ ス 自 身 を ・・ ?
ビスケットが振り向くと
その口元はにやりと笑っていた
ビスケット
「いや・・・だ・・・やめて・・・くださぃ!!
ビスケット
「ぁ・・・
「ご く ろ う さ ま 。
バリバリッ!!
バキッ!!!
粉々になったビスケットが
周りに落ちていた。
そして小さな足音と
猫の鳴き声が響いた
第7章 終