暗影の国のアリス
それから何時間たったのだろう
片付けても、片付けても
片付けてるようには
見えない。
アリナ
「あーあ、もう暗いし…
……少しくらいサボっても
怒んない?よね!?……帰ろ!
帰ろうとしてカバンを手にとった瞬間だった。
[[[ドサッ
後ろでなにか落ちた、
━といっても、後ろには本しかないんだけど…
後ろを振り返ると
そこにあったのはあの
真っ赤な古い変な本
アリナ
「なっなに…びっくりするじゃない…
すると、声が聞こえてきた
『おいで、おいで
案内するよ
おいで、おいで
道に迷ったら
おいで、おいで
ようこそ、アリス』
その声は、あの真っ赤な本からだった
アリナ
「!!!!