暗影の国のアリス
目を覚ますと周りには
花畑。
イかれ帽子の姿はもうなかった
まるで、夢だったかのように
あっけなく、簡単に戻されて。
―わたしが望んだところに―
「アリス
アリス
「僕くん・・
もう何も驚かなかった
むしろ、もうこのままでいいと思う私がいた
この気持ちが、クロウサギのいっていた
私の望みなんだろうか
ボク
「お手紙が届いているよ
このまま。
このまま。
消えてしまえば楽なのに・・
第10章 終