暗影の国のアリス

おびえるわたしをよそに
目の前に見えたのは

アリス
「・・・お城だ・・

正直、びっくりだった
小さいころ絵本で見たことあるような
それはそれは
ベタなお城。

ボク
「ん・・・?

すると僕くんの顔が
一瞬にして険しくなったのを感じた

アリス
「どうしたの?

ボク
「アリスごめんね?
ぼくは入れないみたいだ

ゆっくりと
ペガサスが地に足をつけた

アリス
「僕くん?

ボク
「さぁ。いっといで。

アリス
「やだよ。僕くんは?

いまの私は
不安の塊でしかないのに

ボク
「ごめんねアリス

ふっと僕くんが手を伸ばした瞬間
わたしは一気に
城の扉まで飛ばされた

アリス
「いったあ・・
ちょっと!!僕く・・・

後ろを向くともう
僕くんたちの姿はなかった


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