罪線シンドローム
灼熱の炎により歪んだドアが、何物かの手によって開かれた。


「……平岡……」


この地獄を巻き起こした男、平岡だった。


「柴田……キミだけは、僕がこの手で殺してあげるよ……」


足元には炎が燃え移っているが、何事もなかったかの様に刃渡り15cm程のナイフを持ち、俺の前に立ちはだかる。


「平岡、何を?!」


俺がそう言ったのも束の間、平岡が襲い掛かって来る。


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