罪線シンドローム
――あれは二年前の事。
「コウタ君、こっちの人はどうすればいいの?」
コウタの仲間の一人が無邪気な声で言った。
コウタとは、心に大きな悪魔を宿した子供の事だ。
まだランドセルを背負う程幼い。……が、中身は残酷な悪魔そのもの。
仲間の一声を聞くと、奴はこう言う。
「あ、そのまま連れて来て!」
状況はこうだ。
奴の仲間はスタンガンで俺の彼女を脅しながら歩き、コウタはというと……
「お〜手ぇ手〜つ〜な〜いで〜」
俺と手を繋いで歩いている。
向かっている場所は…法の治外にある、処刑場。
「コウタ君、こっちの人はどうすればいいの?」
コウタの仲間の一人が無邪気な声で言った。
コウタとは、心に大きな悪魔を宿した子供の事だ。
まだランドセルを背負う程幼い。……が、中身は残酷な悪魔そのもの。
仲間の一声を聞くと、奴はこう言う。
「あ、そのまま連れて来て!」
状況はこうだ。
奴の仲間はスタンガンで俺の彼女を脅しながら歩き、コウタはというと……
「お〜手ぇ手〜つ〜な〜いで〜」
俺と手を繋いで歩いている。
向かっている場所は…法の治外にある、処刑場。