罪線シンドローム
「ユウイチ君、当ててもいいよ。」


コウタがそう言うと、ユウイチと呼ばれた少年は、自分が持っていたスタンガンを彼女に向けて振り上げる。


「やめろ!!!……やめてくれ……。」


彼女……ミカの身を案じた俺は、コウタに懇願する。

屈辱だ。年端も行かぬ子供に頭を下げるという事は……。

するとスタンガンをちらつかせていたユウイチも、こちらを向き、ニヤついた顔で言う。


「コウタ君、どうしよっか?」


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