罪線シンドローム
「……う〜ん……どうしよっかなぁ〜……。」


コウタは嫌味に満ちた表情で、俺をチラチラと見る。

子供相手ではあるが、遊ばれているのは完全にこちらだ。


「頼む……彼女だけは許してやってくれ……。」


屈辱に声が震える。しかし、それでも許しを乞うしか無いのだ。


……が、


「ばぁん!」


という、無邪気なコウタの声の後に続いたのは……


……本物の銃声。


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