男×男!?




神楽が障害物の種目に出ているときだった。

神楽が高くて、細い台から落ちた。

「神楽っ!?」
「神楽くんっ!?」

サクラと一緒に観客席の1番前で見ていたから丸見えだった。
神楽は足を何かに引っ掛けたみたいで、そのままバランスを崩して台から落ちた。
神楽は大丈夫…。とでも言うようにこっちを見た。


「…。」


神楽はそのままゴールした。
神楽は最後のほうに出ていたので待たずにそのまま退場できたけど、何だか痛そうだった。







『これで、午前の部は終わります。午後1時20分から午後の部を始めます』
『生徒は学校から出ないように、保護者や来賓の方は、学校の学食をご利用ください。』



「…。」

「悠。ご飯どこで食べる?」

「サクラは佐伯と食べてて」

「なっ///悠っ!?」

あたしはサクラの言葉を軽く流しながら校舎に入った。









ギィィ―…


屋上という場所には初めて行った。

「どうしたの悠ちゃん」

「腕。大丈夫なのかよ」

「ん?怪我してないけど?」

「見えてるから」

「あら、見えてた?」

神楽の右の二の腕の所には包帯が巻かれていた。
膝にも大きなバンソコウ。
靴下の影にも包帯が巻かれていた。





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