男×男!?




それから後は覚えてない。
たぶん最後までいたと思うけど、たぶん放心状態だったんだと思う。
気付いたら青組は2位で、1位は赤組で終わっていた。


「大丈夫なのかよ」

「何が?」

「だから怪我!!」

「あぁ全然痛くない」

そぅ声がして振り向くと神楽と佐伯が話をしていた。


「あれから種目全部違ったから心配したんだよ??」

「へぇー」

「へぇーって;;」


「っ!!てっめぇぇええっっ///」

「あ、悠…」

何でか気まずそうな顔をする佐伯。
あぁ、そっか。
この前あたしが佐伯に「サクラの事好き」って言ったからか。


「佐伯。神楽捕まえろっっっ!!!!」

「……。」

「ぇ、えっ!?!?」


でもあたしはそんな事お構い無しに言った。
佐伯は左腕をガシッと捕まえた。
あ、そんなんじゃダメだって―…。
神楽はくるっと佐伯の背中に被さるみたいに抱きついた。

そして―――……


――――ちゅっ



首筋にキス。



「っっ!!!???」

「%&$□#○*#っっっ///」

「「なっ」」

「ご馳走様」

あの時みたいにその言葉を色気のある声で言って佐伯を手放した。
佐伯は泣きながらどこかに行ってしまった。




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