男×男!?




「顔真っ赤ぁーっ(笑)」

あたしの赤面した顔がそんなにおもしろいのかゲラゲラ笑っている。
綾香は、あたしが赤面なんてするのが珍しいのかまじまじと見られる。


「赤面した悠はかわいい」

それじゃいつもはかわいくないんだな。
まぁかわいいだなんて言われたって嬉しいとは思わない。
かっこいいのほうが嬉しい。

「かわいくない」

そぅブスッとした顔で言ったら四方からクスッと笑う音が。

みんなのその反応にあたしはキッと睨むのに今の4人には威力は無いのか全然効かなく、頭を撫でられた。
何だか悔しい。



「もぅ食うっ!!!!」

机の上に置いてお預けを喰らっていたあたしはもぅ我慢が出来なくて弁当箱を開けた。
そこにはあたしの大好物のから揚げが入っていた。
あたしは最初にから揚げを食べると、もぅ1つあるから揚げは最後に残す事にした。

うま…。



「でもさぁー悠って男嫌いだけど神楽くんは大丈夫だよね」

「ホントだー。最近なんて神楽くんと帰ってるよね」

「あたしなんて昨日ほっとかされて神楽くんの所行ったんだよ…」

あ、それ言っちゃ―…

「「「嘘ぉおぉおぉぉ―――っっっ!!!???」」」


「~~~っっ//////」

ガチャッガチャ

「「「何してんの。弁当まだ食べ終わってないよ?」」」

「屋上で食うっ///」

適当に弁当箱を直して袋に入れて教室を出た。




「なんなんだよ///」

「なんなんだよ///」


屋上に行く階段をズカズカ上がってその言葉しか出て来ない。
あの4人は意地悪だ。


「………っ///なんなんだ・・よ…///」


昨日の神楽を思い出した。





< 113 / 470 >

この作品をシェア

pagetop