男×男!?
「今日…休みの子、…です…」
「黒板に書いてる神崎って奴だろ。ここの席。いるんなら出せ」
「今日・・休みで…黒板に書きっぱなしで……放置してるんで・・す」
なんとかみんな嘘ついてるけど…。
みんな声が震えてる。
「っ離してっ!!」
「お前が上手く逃げるからだろ!!」
エリ…?
「っいたっ」
エリの痛そうな声に眉をしかめた。
教室に忍足で近づくと教室の擦りガラスには2人の大きな影。
たぶんみんなは席に座っていて、2人が不法侵入者。
私服のほうのズボンから携帯を取り出した。
携帯のアラーム機能を使って1分後に鳴るようにセットして教室の前のドアの前に置いた。
あたしはドアの反対側にたった。
ドキドキドキドキ――…
♪~♪~~♪~♪♪~♪~~
「何の音だ?」
「俺行くぞ」
ガラッ
かかった!!
ドアが開いて顔を出した男。
あたしはその男の胸板に飛び蹴をした。
「っ」
「誰だお前」
「うるせぇよてめぇエリ嫌がってんじゃねぇか」
「何してんだよ…。」
初めて聞くあたしの低い声。