男×男!?
「何なんだよあいつ…」
「知らない…。」
眉をしかめて言うエリ。
本当に知らなそう。
「知らない…。知らない…」
そぅ言ってあたしにしがみ付いてポロポロ涙を落としている。
「大丈夫だから。」
そう言って優しく頭を撫でた。
「エリっ悠っ」
「由羅っエリとちょっとみんなのとこ行ってて」
「あっうんっ」
あたしは教室に戻った。
「神楽っ!?」
勢いよく教室のドアを開けると神楽とあの2人がいた。
でも、その2人は倒れてたけど。
「なっ…」
「あれ?外行ってたんじゃないの?」
右手で横髪を書き上げる神楽。
何だよその余裕の顔…。
「怪我…してなぃ…?」
「してないよ。ってか神崎のほうがしてんじゃん」
「ぇ?…あ、ああぁ…」
何だか放心状態っぽくて、神楽の質問に答える事しか出来なかった。
「神崎!?大丈夫か??」
突然教室に入ってきた担任の向井先生。
かなり息切れをしていて汗もかいている。
まぁ今日は暑いしな;;