男×男!?
「悠……」
ぽつん…と遠くに1人で立っていたのはエリ。
「ゴメン…。本当にごめんなさい…」
「いいって!!大丈夫っ!!」
「でもいっぱい怪我…」
「平気平気っ!!エリ達は怪我してない?」
「あっ!!あたし達は全然…」
「あたしも…」
「みんな座ってただけだから怪我なんてしてないよ」
「そっかならよかった」
「ならよかったって…。悠怪我してるじゃん…」
「そぅだよ…。」
「だぁーかぁーらぁーっ!!大丈夫って言ってんじゃん!!それにその言い方エリを責めてるじゃん。あたしは平気なんだから」
あたしはエリに近づいた。
「なっあたしは平気なんだ。エリは恐かったよな。大丈夫だった?」
「あっぅん…。平気…だよ」
「そっか!!」
エリの頭に手を乗せてワシャワシャと髪をグチャグチャにした。
「男だったけど…」
「あっ、悠のおかげで少しは平気になったよっ」
「そっか」
「みんな帰ろっか!!」
「だねぇー」
「それはまだ後だな」
「「「「は??」」」」
突然入って来た向井先生。
「今警察来て事情聴取。」
「「「「えぇええぇ~~~~っ!!!!」」」」
「残念でした♪」
本当に残念でしただよ。
あたしはみんなが事情を訊かれている間、ずっとボーっとしていた。