男×男!?
『女のヒーロー気取りもいい加減にしろ』
神楽の言ったその言葉が心にズッシリを苦しめている。
ヒーロー気取りなんてしてない。
あたしは女の子が困ってるのが嫌なだけだ。
ただそれが何でダメなんだ。
人の自由だろ。
そんなの――…。
あたしはただ…「ありがとう」って言われるのが好きなだけだ。
「神楽の馬鹿…。」
「あっ神楽くんは??」
「帰ったけど」
あたしの声は怒っていた。
「えっ嘘!!後は悠と神楽くんだけなのに…」
「神楽は明日でもいいじゃん。あたし今から行くね」
「あっ、ぅん…。」
ガチャ…
「失礼します」
「ありゃ、本当に男だ」
「はぃ…」
この反応も久しぶりだな…。
「そんなので不便ないの?」
「不便?ありませんけど?」
あ、かなり嫌味な声になった。
「へぇ…。んじゃ訊いてもいいかな?」
「はい」
チラッと時計を見ると、みんなよりかなり時間が多い。
それもそぉか。
あたしが勝手に教室に入ったんだから。
メインはあたしか。
いくつか質問をされたとき――。