男×男!?




森(と呼ぶ事にした)に入ると、道には丸い石が敷き詰められていて何だかオシャレ。

キョロキョロしながら緩やかな坂道を下っていくと、すぐに大きな家が見えた。
家と言うか別荘ってか…ペンションぽい感じで、好きだなぁって思った。
その横には小さな畑があって、トマトかな?赤いモノが見えた。


家の目の前に行くと、日当たりが悪そうと思っていたけど、あの気味悪い森は、あの坂だけでけっこう短かった。
日当たりは、目の前がもぅ海で、日当たりは抜群。
それに珍しく潮風が吹いていない。
なんともいい場所。



「あれ~~?」

「どうした?」

「鳴らしても出て来ないの。物音もしない…。」

「開いてる?」

「開いてなぃ…。」

「鍵いつものとこ?」

「うん。あたしおばぁちゃんに電話するねっ」

「うん」


「…。」

やけに田淵くんここに慣れてるなぁ…。
何度も着たのかな?




「えっ嘘っ!!」

「………ぅん…。」

「でも…いつでも来れるし…。」

「……そっか!!…うん…うんそっか!!ありがと!!」

「うんバイバイ」




「…………何だって?」

「おばぁちゃん昨日まで県外に旅行してたんだけど帰れなくなったって…。」


マジで!!!???


「食べ物は多めに前買っておいたから全部食べていいって言ってて…」


ええぇぇええぇぇ!!!???




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