男×男!?
「はぁ…」
めんどくせ。
何で俺が野菜切らなきゃなんねぇんだよ。
悠の馬鹿が。
「あっ後はあたしらがやるよっ。ごめんねっ」
まったくだ。
「あとはサラダだけだし;;」
サラダなんて切って混ぜるだけじゃないか。
まぁカボチャは女の子には切れないけどね。
「じゃぁ切ったの上に持ってっとくね」
「ありがと」
あ、肉切ってないや。
また来ないと。
めんどくせ。
トントン…
と静かに階段を登っていく。
「なぁ…」
「?」
悠の声。
「神楽の事嫌いなの?」
「…。」
あの2人には、避けられてる感がしていた。
もしかしたら佐伯にも嫌われているのかも。
だとしてもそんな事、慣れてる。
昔から。
「嫌いじゃない」
「じゃぁ何でそんな事言うんだよ…」
「…。」
「神楽…。かわいそうじゃん」
ぷっ
かわいそうってなんだよ。
んな事ねぇって。