男×男!?




「何だか今日は何もせずに終わった気がする」

「俺も…」

ご飯を食べた後には食器を洗った。
そしたらもぅ9時をまわっていた。

それからはみんなでテレビを見た。

今日は、お笑いの特集があって2時間スペシャル。
みんなはそれを見て腹を抱えて爆笑している。
あたしはそんな光景を由羅の携帯で勝手に撮った。





「?」


神楽がいない。

神楽の事だからお笑いなんて見ないと思うけど…。
バレないように階段を上がって部屋に入った。


「神楽?」

電気をつけると誰もいなかった。



バレないように階段を降りていろんな部屋に入ったけど神楽はいなかった。


「神楽?」


外に出たら、神楽は玄関の近くにあったベンチに座っていた。


「ん?」

「何で外いんの」

「いいじゃん。俺お笑いとか興味無いし」

「だと思った」

「俺広い家って嫌いだからさ。だから外出てた」

「……何で?」

「実家思い出すから」

「……。」

神楽は、お父さんと喧嘩して家出してるって言ってるけど…何だか違う気がする。
神楽が自分から出て行った感じ。
神楽は、こんな所くるような奴じゃないんだ。
見たときは何だか意外で、面白すぎて忘れてたけど、やっぱり今の言葉聞いたら引っかかっていたのが蘇った。



「違うでしょ」

「は?」





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