男×男!?
「俺と悠ちゃんの秘密だしね♪」
「なっ///ちっ違うっ!!サクラ達だって知ってるし家族だって!!それに学校のみんなは全員知ってるしっっ!!」
「冗談だって。ってかそんなにムキになんなよ」
と言いながら笑う神楽。
顔なんて見れないけど、声が笑ってる。
「何?何だか期待しちゃってた?」
「違うっ」
使っていた白いドライヤーを置いて脱衣所から出て行った。
「あれ?」
「………携帯…ど‥こ…?」
ポケットにもない。
今日…触った…っけ……?
「ぁ、れっ??」
上に上がると、あんなに騒がしかったのに今は静かな部屋。
真っ暗な部屋。
あたしの布団は一番奥で、布団と同じ場所に鞄も置いている。
忍び足で、みんなを起こさないように慎重に歩いた。
気付いたらいつの間にか雨は止んでいた。
手探りで鞄の形で自分のだと判断してチャックを開けた。
鞄の中にも、内ポケットにも、外にあるポケットにもなかった。
今日来てきたズボンのポケットにもなかった。
どこ?
絶対に持って来た。
だって由羅に確認させたもん。メール。