男×男!?
サクラがその声にビクッと驚いた後にゆっくり後を振り向いた。
「ぁ…佐伯くん……」
「久しぶり。元気だった?」
「うん、佐伯くんは?」
「俺?元気元気っ!!」
サクラが佐伯と言った人は、身長はあまり高くないが髪の毛は短くて、キラキラしたスポーツマンみたいな人だった。
「誰?」
「あっ同じ中学だった佐伯くん///」
あたしが近づくと赤面して言ったサクラ。
サクラが男と普通に話せてるんだ。
きっといい人だったんだろ。
「誰?」
今度は佐伯がサクラに訊いた。
・
「俺は岡本さんと友達の神崎のイトコですっ」
若干焦りながら言ったあたしに、サクラは見開いた。
「何で隠すの??」
コソコソしながら会話するあたし達に佐伯は?が消えない。
「男になったなんて絶対信じないだろ。それに変に思われたくないんだ。」
そぅ特に男には。
「ごめん」
「いいよっ」
サクラは察しがいいからすぐにいつもの表情になった。