男×男!?




「神楽くんも着替えてきなよ。食器はあたしがやっとくから」

「あ、…ありがと」

「神楽も着替えてなかったのか?」

「朝食作ってたし」

あ、そっか。

「肇の手伝いしてたし」

「やっぱお前もしてたんじゃないか!!」

「あっやべ;;」

「ヤベじゃねぇ―――っ!!!」

そぅ言って上に上がって着替えを取った。
もちろん神楽が来るのを確認して。


「先着替えて。あたし廊下いるから」

「はいはい」

あたしはあたしで廊下で着替えた。
廊下にいたら神楽が出てくる前にドア閉めれるし。

そーいや、何だか今日の神楽何だか変だよな。
何か異常なまでに優しい。
気持ち悪いぐらいに。
まぁそれもいいんだけど、ってかたぶんそれは肇や竜喜に心開いたからかな?
神楽は初めて会った時からわからない奴だった。
いきなりサクラの家の門にあたしを押し付けたり、気から落ちそうになったあたしを抱きかかえたり。
それに勉強出来てスポーツできて料理できて―――…。
本当にすごいやつだよアイツは。



「悠ちゃん?」

「えっ?」

「開けて」

「あっごめん;;あたしこっちで着替えてるから;;」

「マジかよ;;じゃぁ待ってるから着替え終わったら教えて」

「ぅん…」

ドアの向うにトン…とドアにもたれかかる音がした。



「…………悠ちゃん?」

「ん?」

「やっぱ止めた」

「何それっ(笑)」

「だから何でもない」

「……………じゃぁ言うまでここから出さない」

「…。」





< 178 / 470 >

この作品をシェア

pagetop