男×男!?
砂浜の端にテントを張った。
もちろん張ったのはあたしと佐伯と肇と竜喜と神楽。
女子組はそのとき飲み物を持って来てくれた。
「クーラーボックスに氷入れてるからねぇ」
「食お!!」
「こらっ」
綾香がベシンと肇の腕を叩いた。
「ペットボトルに名前書いてるからそれ飲んでね」
家であらかじめ名前を書いていたのだ。
それをそのまま水と氷の入ったクーラーボックスを持って来てくれた。
「めちゃくちゃ冷たい;;」
「冷たっ!!」
キンキンに冷えたペットボトルは、美味しそう。
「悠行こっ!!」
サクラに腕をひっぱられてそのまま海にドボン。
海は最初はぬるかったのに、突然冷たい層が出てきてびっくりした。
「はぁ…」
「どうしたの?」
「何でもないよ」
水着の上にTシャツを着たサクラがあたしにきいてきた。
サクラは大好きだけど、神楽の事を考えていたらそれも別になってしまう。
今のサクラは由羅側についてるから。
「神楽くんの事?」
「違う;;」
ほら、すぐに神楽の名前を出す。
何ですぐに神楽の名前を出すんだよ!!あたしはそんなに神楽と共に行動してるかぁ!?
ってかあの顔を思い出すから神楽の名前は出さないでほしい。