男×男!?




「喉。大丈夫??」

「……。大丈夫」

予想は的中して、いたのは神楽だった。
クーラーボックスからジュースを取り出して飲むと、喉が戻っていく感じがした。



あたしはそれから神楽を無視して海に戻った。


「大丈夫?」

「大丈夫。肇は?」

「遠泳だって」

「そんなに泳げんの!?」

「アイツ昔に習ってたし小学校の時には1番だったな」


肇は本当に元気の塊みたいな奴で、勉強よりスポーツが大好きな奴だな。

「でも勉強できないだろ」

「あたり(笑)」

予想的中(笑)



「俺も行こっかな♪」

「遠泳?」

「そ。女子組にも訊かれたら言ってて」

「了解。早く戻ってきてな。俺も行きたいし」

「一緒に行く?」

「いや、残るの佐伯だけじゃ不安だし」

「神楽残るじゃん」

「アイツは動かないよ」

たぶんな。
でもあたしの予想は当たるよ?


「そっか。じゃぁ早く戻ってくるから」

「ん♪」


あたしは残って、普通に何もせず浮かんでいるだけだった。
プカプカ浮くだけ。
上から熱い陽射しが当たって、肩まで水につかるとけっこう気持ちい。




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