男×男!?
しばらくして肇と竜喜が帰ってきて、あたしは遠泳することにした。
って言っても肇みたいにジャバジャバ高速に泳ぐわけじゃなくゆっくり楽しんだ。
気付けば砂浜からかなり遠くまで来ていた。
顔なんてわかんない。
あたしは砂浜から一番遠くにいた。
「えっ!?」
いきなり海パンがズレた。
何かに引っ張られたのかと思って上に引っ張って直すと何もなくて、何でズレたのかわからない。
ずる…
手を離すと海パンはズレた。
「!?」
何回直してもズレて、イライラしてきた。
するとどんどん胸の辺りが重くなり始めた。
訳が分からなくて、海の中で胸に触ると―…
胸があった。
膝に触ると、海パンは膝よりあった。
これはおかしい。
海パンはあたしの膝までしかなかったから。
恐る恐る海パンの上から股間を触ってみたら―…
無い。
「何で!!??」
普通女にはアレがあってアレが無いわけで、でも何でアレが無い!?
何でいきなり女に戻ったのかわならない。
ってかどうしよ;;
このままじゃあがれない;;
「由ぅ〜〜羅ぁ〜〜〜っ!!!!!!」
海の中では腹筋に力が入らなくて大きな声があんまり出なかった。
でも由羅を呼び続けた。