男×男!?
「泳げないの?」
「泳げるんだけど…あのままじゃ上半身丸見えじゃん」
「まぁねぇ;;」
ブカブカのTシャツを片手で掴みながら、片手はズボンを掴みながら、ゆっくりだけど泳いで行った。
「……。」
「……。」
何も言わずに黙々と前に進んだ。
だんだん砂浜にいる由羅の顔がハッキリしてくる。
「悠!?」
心配する由羅にあたしは思わず苦笑いをした。
由羅の手にはあのプールのときに使うタオルを持っていた。
ギリギリまで上半身を隠して、立ったらヘソあたりの所までしかないんじゃないのかって場所まで来た。
そこに行くと由羅がそのタオルを持って来てくれた。
あたしは体を隠しながらテントまで走った。
体ががっちり神楽が支えてくれていた。
「大丈夫??」
「あっうんっ!!」
タオルをぎゅっと握り締めて体を小さくしていた。
「悠大丈夫か?」
ゲッ肇;;
この事はバレたくないっ!!
ぎゅっと目を強く瞑った。
「……。」
「悠?」
ヤ―バ―イ―っ;;