男×男!?
フワッ
「?」
「はしゃぎすぎて疲れたんだって。寝かせてやって?」
「そっか。熱中症かと思った;;」
「さっき水飲ませたからたぶん大丈夫」
「そっか!!んじゃ俺また行ってくるな」
「ん」
肇はまた海へ消えていった。
「神楽…」
「ん?」
立っている神楽を見るために見上げたら、神楽がいつもよりもかっこよく思えた。
「……///」
「ん?」
「……………ぁりがと…///」
「ん…」
神楽は肇が来たときに顔を隠すためにあたしの頭にタオルを乗せた。
そのお陰で顔は見られることは無かった。
神楽はその頭に乗せたタオルを触ったままで、神楽の手の熱と、あたしの熱が合わさってどんどん熱くなっていく。
全神経が全部頭に集まるように、
感覚が全部集まっているように、
熱が全部集まっているように、
そのときのあたしは、神楽と、頭の上にある神楽の手しか考えていなくてただボーっとしていた。
「…………神楽……?」
緊張して声が震えて、掠れた。
「……///」
「何?」
でも神楽はそんなあたしを笑わなかった。
「泳がないの?」
「泳いでほしいの?」
「…………まぁ…。」