男×男!?
あたしより高い身長。
茶色い髪。
冷静に見られる眼。
何だか――…。
かっこいいぞ…コイツ…。
「誰?」
少し見とれていたあたしに、あの神楽という人間の低くてハスキーな声ににビクッと体を動かした。
「あぁこっちの女の子は俺と同中で岡本。こっちの男の子は岡本の友達の…神崎…くん?」
「あ、うん」
顔を見て確認されたからあたしは頷いた。
佐伯の言った“男の子”という単語に神楽が反応したように見えたのは……幻であってほしい。