男×男!?
「ヤダ」
「なっ…何でっ!!」
慌てて上を見上げると神楽は冷淡にあたしを見ていた。
「さっきみたいに肇来たらどーすんの」
「………。…寝た…フリ……」
「寝たふりかよ;;」
「いいじゃん。行ってよ」
「ダぁ――メ」
ペタンと座って、そんなかわいい声で言われて、ちょっとキュンとした。
「でもあたしもぅ泳がないからずっとここいるから熱いよ?」
「大丈夫」
「……。」
「つーか元々泳ぐ気無かったし」
「えっ!?」
「足にちょっと付くぐらいが好きだし」
「じゃぁ………さっきはごめん…」
「いいよ…。」
ずっとずっと海を眺めていた。
「悠!!大丈夫か!?」
肇が浮かびながら手を振っていた。
「うんっ!!」
あたしも手を振り返した。
「髪、伸びたね」
「えっ!?そぅ?こんなんだったけどな///」
神楽があたしの襟足を触りながら言うからびっくりして思わず離れた。
「………///」
「………。」
「ぁ…///」
神楽が突然立ち上がった。
「っ!!」
神楽は少し離れたクーラーボックスからジュースを取り出して一気に半分ぐらい飲み干した。