男×男!?
「………。」
あたしはそんな神楽を見ずに、ずっと体操座りをしていて自分の足を見ていた。
「………。」
「………。」
ずっとずっとあたしも神楽も何も言わないで、
ずっとずっと気まずい空気が流れていた。
「俺な…」
神楽がその沈黙を破ったのは、寸分後で、あたしは頭をコクコクしていた。
「?」
「……。」
神楽は、そこまで言ったのに何も言わなかった。
「神楽?」
「ぁっ…」
神楽は言わなかったと言うか、言えなかった。と言う感じだった。
きっと喉まで来ているんだ。
でも……何かあって言えないんだ。
「神楽?」
「……。」
あたしが呼んでも何も言わないのは、珍しかった。