男×男!?

「何かあったの？」

「別にそんなのはないんだ…。」



「でも……佐伯くん何も言ってないけど……。」


「あたしが気になるの」

「佐伯くんが我慢してるんじゃないのかとか……気にしてないフリしてるんじゃないのかっとか……あたしが気になるの」


「そっか。いいよっ」


あたしが笑顔で言うとサクラも笑顔になった。




「サクラはいい彼女だな」

そぅ言って笑うとサクラは赤面したけど笑顔になった。




「あれ？由羅は？」

髪をかきあげながら竜喜が訊いて来た。

「エリが怪我しちゃって付いて行ったよ」

「そっか。悠大丈夫??」


ヤバッ;;

「ん、ぅん～～っ…」

寝たフリっ;;

「？」

「そいつ寝てるから起こさないでやって!!」

「ぅえっそうなの？あっ悪ぃ…;;」



ザッザッザッ

と歩く音がどんどん遠くなっていく。



｢｢………あっっぶねえぇぇええ;;｣｣


変な汗がドッと出た;;

「ぁ、危なかったね;;」

サクラもあたしとさっき来た神楽と一緒に苦笑い。