男×男!?
「遊ばないし1人じゃないし遊ばない」
そぅ言って神楽は1人でスタスタ歩いた。
女って者はもっとしつこい者だと思うけど、たぶん珍しく出した神楽の低い声が効いたのかあたしの後ろからついて来る人はいなかった。
「はぁ~~めんどくせぇ;;」
家に入った瞬間に神楽は頭をガシガシとかいた。
「何かされなかった?」
「えっなかったよっ」
「そっか」
いきなり振り向くからビックリしたし…。
神楽とあたしは冷蔵庫にペットボトルに入れた。
「あ、あたしDVD持ってるから観よ」
「何で持ってんの?わざわざ持ってきたの…?」
「今日由羅から貸してもらったんだぁー」
「ってかさ…」
「?」
「その格好、どうにかしたら?」
「へっ?」
「ぁ…;;」
あたしはまだ神楽に借りた黒いTシャツを着て、その上にプールの時に使うタオルを巻いていたままだった。
しかも下の海パンはブカブカのまま。
「待っててっ!!」
慌てて階段を駆け上がった。
「俺先に風呂入るよー」
「うんっじゃぁあたしその後に入るからっ!!」
鞄から念のために持ってきた女物の下着と服を取り出した。
まさか本当になるとは…;;
あたしはそれと持って下に行って、脱衣場に行った。
「神楽?入っても大丈夫??」
「いいけど?」
神楽の声が響く事からもぅシャワーを浴びてるんだと思う。
「タオル出しとくよ?」
「あぁありがと」
洗濯機の上には昨日と同じで、服が2つあってあたしはその隣にタオルを置いた。