男×男!?




「たっだいまぁ―――っ!!!!」

「ぎゃゃぁぁああぁぁああ///」


べりっと神楽から勢いよく離れて赤面して、それから目を合わせた。


「「(ヤバい……;;)」」



あたしと神楽は立ち上がって階段を駆け登った。


バタバタバタバタバタバタ!!!!



「悠ー?神楽?」


バッタンッ

あたしは女子組の部屋に入った。
神楽はまだ外。


「神楽悠は?」

「あ、かっ神崎はぁ……日射病で休んでるから休ませてやって;;」

「そっか」

「ぁ、冷凍庫にアイス入ってるから食べて;;」

「マジで!?食べるっ!!」



バタバタバタバタバタバタ!!!!




「「ぁ、危な……;;」」


「俺、下行って岡本さん達に言ってくる」

「あっ………ぅん…」


薄い薄い扉の向こうに神楽はいた。
話せばはっきり聞こえるぐらい薄くて軽くて簡単なドア。
神楽に何か言いたくて、でも話す内容がはっきりしてなくて悩んでいた。
あぁそぅか、あのモヤモヤ、言いたいのに言いたくなくて、でも喉まで来ていたんだ。


『行かないで、ちょっとだけでもいいからここにいて』


って………。





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