男×男!?
鳴ったのは神楽の携帯で、そこには『国明』と表示されていた。
あたしは携帯で、やっと神楽との視線が離れて、どんどん顔が熱くなって体が少し震えた。
「何で……」
聞いたこともない神楽の低い低い声。
「っ…………俺の家から隣町の海……」
ここの場所教えてるの?
あたしはさっきのと、今の神楽の低い声で何だか神楽と一緒にいたくなくて森のほうに走りだした。
今回は自分の携帯も持ってきたから暗くても大丈夫。
あたしは携帯のライトを付けていっきに走りだした。
倉庫までは近いけど、そこまでに少しだけ息切れをしていた。
あたし………いいよ。って言いそうだった。
神楽に……『キスしてもいいよ』って……言いそうだった。
軽く唇に触れて、下唇を甘噛みをした。
「っ…///」
あたしは倉庫を開けて、その場に座り込んでいて、花火を取り出して倉庫を閉めてできるだけ多くの花火を持って家のほうに走った。