男×男!?




神楽は小学1年生になるときに殺された。

でも、神楽は今ちゃんと目の前にいる。
それは、事故死という嘘の報告書を出して、神楽をこの世から消した。
神楽は生まれたときから「いらない」存在だった。
後継者は兄がいる。
そのときから、神楽は“商品”として扱わされた。
神楽は“息子”ではなく“いとこ”になって、名前も変えた。
本名は慎。
新しい名前は榛遣(シンヤ)。
同じ「しん」って文字があることが、ずっと嫌だった。
変えるのなら、まったく違う名前にしてほしかった。…って。


それから2年後、両親の親戚に新婚さんがいた。
でもその人達は前に事故をして、産めない可能性の高い新婦さんだった。
だからその2人に子供ができなかったら、“榛遣をあげよう”
産まれたときから神楽は容姿がよかったらしい。
これで頭がよかったら高く売れる。

そんな理由で、小さな頃は一切外に出ずに1日中、いろんな習い事をさせられていた。



神楽が、普通に小学校に通っていたのなら、小学校4年生の頃。
両親の親戚に、子供ができた。
できるのなら、ここじゃなくてその人のもとに逃げたかった神楽は、13歳のときに家出。
両親の間に『偶然できた子供』は、探される事も無かった。
家出をして半年後。
昔家に仕えていた嶋村さんという人に会った。




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