男×男!?
「あ、俺家もぅ近いから。じゃぁな」
歩きながら会話をしていて、いつの間にか太陽は沈んでいた。
「あっうんバイバイ。またね」
「おぉっ」
苦笑いしていた佐伯は、サクラのその言葉で笑顔になった。
あたしとサクラは話ながら歩いていて、真っ暗になったときにサクラの家に着いた。
「長いな…。毎日大丈夫なのか?」
「大丈夫だよっ今日は本当にありがとね」
「ううん。じゃんけんで決まったんだし」
「じゃぁ…また明日ね」
「おぉまたな」
サクラを家まで送って、玄関にある柵越しに話をした。
サクラは玄関のドアを開けて振り向いた。
「バイバイ」
「……またね」
「うんっ」
サクラの行動にびっくりして言い返すのが遅れた;;
「……………何?」
「……。」
1軒後の壁によりかかっているアイツ。
でもそれが似合っててかっこいいんだ。
なんなんだよ本当。
神楽 慎。
ついて来てんなら何か話せよイライラすんなぁ。
「なぁ……。」
何も喋らないでイライラしてたのに、突然話し出すとあのハスキーな声に顔が反応する。
「……あんた女だろ」
「!?」