男×男!?




「…………神楽榛遣です」


昨日の話は……本当だったんだ……。


「あら、慎くんの弟さん?」

「いえ、親戚です」

「慎くんのお兄さんはお元気ですか?」

「晴仁様ですか?晴仁様なら以前お会いしたときにはお元気でした」

「そぅ。あ、慎くんがお亡くなりなったのは何年前だったかしら」
「10年前です」




「悠…」

眉をしかめてこっちをみてくる綾香。

「かぐ―…」

「…」

人差し指を唇にして、静かにって感じのポーズをした。



「晴仁様なら今月は海外に研修中でございます」

「そぅなの。残念だわ。なんなできたお子さんをお持ちで國明さんが羨ましいわ」

「………次にお会いしたさいに私から言っておきます」

「ありがとう」




神楽が、遠い存在に思えた。



「悠!!」


由羅のおばあちゃんが話をしている間にあたしは綾香とエリとサクラに違う部屋に連れ出された。


「神楽くん名前……」

「あれ?あたし言ってなかったっけ?」

「何を……」

「神楽の名前、聞き取りずらくてしんなんちゃらくんだって言ったじゃん」

苦しい言い訳;;

「聞いてないよー!!」

「まぁ神楽の名前は榛遣だって」
あたしがそぅ言うと少しは納得したのかみんなおばあちゃんのほうに戻って行った。




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