男×男!?
「あっ悠と神楽くん、ありがとね」
いつの間にかエリの住んでいるマンションに着いた。
「ううん。バイバイ」
「バイバイっ」
マンションの玄関に駆け込むエリに手を振った。
「…………で、神楽の家はどこなんだよ;;」
家まで着いてくるつもりか…;;
「次は俺が悠ちゃんを送る番」
「男が襲われるかよ」
そぅ言った瞬間に神楽は無表情になった。
何だよ本当の事言っただけじゃんかぁ。
男が男に襲われるところなんて見たこと無いわ。
「はいはいじゃぁなバイバイ」
結局、神楽はあたしの家までついてきた。
帰るときに少し遊んだりアイスを食べたりして今はもぅ西側に太陽が来ていて、色は紅くなっていた。
「…………神楽、あたしん家で飯食うか?」
「えっ!?」
「どーせ帰っても1人なんだろ。だったらいいじゃん」
あたしは神楽の返事を聞かずに家の玄関を開けた。
「母さん、亮介、神楽来たよ」
「マジでっ!?」
「本当っ!?」
亮介と母さんはテレビを見ていたのか、仲良く一緒にリビングのドアから顔を出した。