男×男!?
「………。」
「………。」
目を合わせるあたしと神楽。
すると神楽はゆっくり立ち上がった。
「いいよ」
優しく微笑む神楽。
あたしはそんな神楽あんまり見ない…。
「机、借りていい?」
「ぇっあっうんっ」
慌てて立ち上がって机の上にあった筆箱や宿題を片付けた。
片付けたって言っても鞄の中に戻しただけだけど…;;
亮介はちゃっかり自分の部屋からいすを取り出して来て勉強道具を机の上に広げた。
あたしは見るのも何だか面白くないから下に降りてカルピスの2リットルボトルを持って上に上がった。
んで、カルピスを飲みながら2人を見ていた。
もちろんつまらない。
でもいたいんだ……。
「ここは、ここに繋げて読むから――…」
「これは前にあるコレが関係してるから――…」
と、神楽の丁寧な教え方。
それに相槌をする亮介。
あたしのときみたいに亮介は目がどんどん真剣になってくる。
それを見て、やっぱり神楽は凄いなって思った。
「ありがとうございましたっ!!!!」
勉強が終わったのはそれから30分以上も経ったときだった。
亮介は勉強していたのに少し嬉しそうな顔をして出て行った。
神楽は少し疲れたのかあたしのイスにもたれ掛かってあたしを見た。
「疲れた?」
「全然?悠ちゃんより頭いいからやりやすかった」
「悪かったなっ!!頭悪くてっ///」
ムキになるあたしを見て神楽は笑う。