男×男!?
神楽は氷が溶けて味の薄くなったお茶を一気に飲み干した。
「薄いだろ…;;」
「神楽くん、亮介、悠〜ご飯できたよ〜」
ってあたし名前最後!?
どんだけ神楽が好きなんだよ!!
「食べてねぇ〜」
下に降りると父さんはいなくて、席はあたしの隣に母さん。
あたしの前に亮介がいて、母さんの目の前に神楽が座る事になった。
いつもなら父さんが座っている場所に神楽がいるって事に違和感があって何だか変。
料理はいつもより若干豪華。
神楽にそんな事しても何もならないのに;;
でも、神楽はときどき微笑みながら完食した。
食べている間に父さんが帰ってきて父さんは固まった。
『………誰だ……。』
少し警戒している父さん。
神楽も固まっていた。
「神楽くんっていうの悠の彼氏くん」
『違うっ!!』
『嘘っ!!??』
あたしと亮介の声が重なる。
あたしの声に反応して、言った本人は「え?そうなの?」なんて顔をしていた。
神楽をチラッと見たら顔を伏せて息を殺して笑っていた。
『なっ何笑ってるんだよっ///』
机に乗りかかって大きな声で言った。
『何でもない///』
無邪気に笑う神楽。
初めて見る神楽に不覚にもドキッとした。
あたしはいっきにご飯を食べて、食器を出した。
すると神楽も食べ終わったのか一緒に食器を出した。
―――で、今あたしは神楽と一緒に部屋にいる。