男×男!?
「お邪魔しました。ごちそうも、ありがとうございました」
「ごちそうだなんて♪」
「お土産も貰っちゃったし」
「「「?」」」
「ありがとうございました」
「悠、送っていきなさい!!」
「いいですよ」
「いいからいいから!!こんな子襲う奴なんていないんだから」
「はいはい。行きますよ」
って事で、あたしは神楽を送ってる。
神楽は途中まででいいって言ってるから家から少し離れた大きな公園まで送る事にした。
「お土産なんてやったか?」
「ん?まぁね♪」
何で上機嫌なんだよ。
本当に意味わからん。
宇宙人だ。
こいつは宇宙人。
「亮介がまた勉強教えてっていいそうだな」
「喜んで。悠ちゃん家でなら」
「黙れ変態。」
「酷いなぁー」
「事実だ。」
「悠ちゃん家の家族っていいね」
「そぅかぁ??あたしの事なんて女だって思ってないじゃないか」
「それは外見が男だからじゃないの?」
「ずっとだって。弟が出来たときからずっと。」
「?」
「小さいときから亮介の服代浮かすためにあたしが男用の服着て育って、母さんがそぅしたのにいつも“あんたは男っぽい服しか着ないのね”って……笑ぅんだ……。」
「あたっ…ぁたしだって…少しはっ……ぉんなのこっぽい物…着たぃんっ、だ…」
「でもっ…笑ゎれそうっ・・で、……ずっとっ、…こんなっ服っ…着てるんだ……」
下唇を噛み締めた。
じゃないと今にも泣き出しそうだから。
今にも……泣きそうだけど…。
「大丈夫」
そぅ言ってあたしの頭には神楽の大きな掌。
「?」
「悠ちゃんは充分に女の子だから」
そぅ言って微笑んだ。