男×男!?
あたしは公園の中に入ってベンチに座った。
「はぁ……。」
ため息しか出ない。
さっき泣きそうになった涙は、神楽の大きな掌によって引っ込んで干乾びた。
でも、今度は目が潤むのに涙はでそうになくて、邪魔で邪魔で出そうと何度も瞬きをした。
熱くなった頬は掌で冷まそうと頬に触れたけど、掌も熱くてもっと熱くなった。
どこも熱くて、冷ます事は出来なかった。
全身が………熱い。
よく考えると、目も熱くて、どうしたんだあたしの体。って思った。
あたしの体は謎だ。
たぶんそれはあたしが1番説得力がある。
帰って即風呂に入ろうと思ってベンチから立ち上がって家の方向に向って歩き出した。
「あれ、本気にしないだろうな………」
独り言は、誰にも聞かれない。
キミに届かない。