男×男!?
「ありがとうございました;;」
苦笑いをしながら由羅の家から出た。
ろくな写真が無かったようにしか思えない;;
「あ、これ神楽くんに渡しといて!!」
「え?」
封筒には『神楽くんへ』と書かれている。
「神楽明日か明後日までいないんだけど…。ってか会う約束してないし;;」
「今はしてなくても夏休み中に会う確率高いの悠でしょ」
もぅそんな認識があんのかよ…;;
ってかそんな関係じゃないし…;;
「はいはい。夏休み中に渡せなくても知らないよ」
ってか確実に会うのは佐伯とか肇達じゃん。
竜喜に関しては自分の彼氏じゃん!!
自分の彼氏に会う方が確率高いじゃん!!
なんて思いながらも神楽と会う確率が自分でも高そうなので反対しなかった。
帰り道、あたしはぐったりしている。
・・
それはまた由羅と綾香にいじめられたからだ。
実はあの神楽があたしの家に来て飯を食いに来た日。
あたしと神楽があたしの家に入ったところを由羅に見られていたのだ。
エリや、サクラだってら隠してくれるけど、由羅や綾香だと大声で、しかもニヤニヤしながら言ってくる。
『さぁ~吐きなさい。何てごまかして呼んだの??』
『別に誤魔化してねぇけど…;;飯食ったらって言っただけ;;』
『あたしには悠が神楽くんを強制的に家に入れた感じに見えたけどぉ~~??』
まぁ確かに強制的だったけど…;;
ってかこの態勢どうにかして…;;
『ってか何であたし由羅に押し倒されてんの?』
そぅあたしの背中は床にべったり。
そしてあたしの目の前には由羅がいる。