男×男!?
「そんなに珍しいのなら探検したら?」
クスクスと笑いながら言う神楽。
何だか馬鹿にされた気分だ。
「いいっ!!」
「んじゃソファーに座ってて」
「んー」
ソファーの上にはタオルケット。
「?」
あたしは適当にタオルケットをたたんで自分の横に置いた。
広めの机の上にはコップ。
「神楽コップー」
「あぁありがと」
部屋は、あたしがソファーに座ると目の前にテレビと机。
あたしの右側にキッチンと玄関があるって形になっていて、キッチンからリビングは丸見え。
これもダイニングキッチンって言うのかな?
あたしは神楽にコップを渡してソファーに戻った。
けど、立ち上がってまた景色を見直した。
「そんなに気にいった?」
またクスクスと笑われている。
「違う!!」
そぅ景色なんて1度見たらどぅでもよくなった。
何だか動いていないとダメなんだ…。
「はい」
渡されたのはグラスの中に氷の入ったカルピス。
「ありがと…」
「好きでしょ?カルピス」
「っ…ぅん………。」
あたしは神楽のいれたカルピスを見つめて、こんな事で嬉しがっている自分がおかしいって思っていた。
うん…。
おかしい。
変だ。
………あたしも変人の仲間入り!?
そんなの嫌だ!!
神楽の仲間!?
あたしの思考回路はめちゃくちゃだ。