男×男!?




「そんなに珍しいのなら探検したら?」

クスクスと笑いながら言う神楽。
何だか馬鹿にされた気分だ。

「いいっ!!」

「んじゃソファーに座ってて」

「んー」

ソファーの上にはタオルケット。

「?」

あたしは適当にタオルケットをたたんで自分の横に置いた。
広めの机の上にはコップ。


「神楽コップー」

「あぁありがと」

部屋は、あたしがソファーに座ると目の前にテレビと机。
あたしの右側にキッチンと玄関があるって形になっていて、キッチンからリビングは丸見え。
これもダイニングキッチンって言うのかな?

あたしは神楽にコップを渡してソファーに戻った。
けど、立ち上がってまた景色を見直した。




「そんなに気にいった?」

またクスクスと笑われている。

「違う!!」

そぅ景色なんて1度見たらどぅでもよくなった。
何だか動いていないとダメなんだ…。




「はい」

渡されたのはグラスの中に氷の入ったカルピス。

「ありがと…」

「好きでしょ?カルピス」

「っ…ぅん………。」


あたしは神楽のいれたカルピスを見つめて、こんな事で嬉しがっている自分がおかしいって思っていた。

うん…。
おかしい。
変だ。
………あたしも変人の仲間入り!?
そんなの嫌だ!!
神楽の仲間!?


あたしの思考回路はめちゃくちゃだ。




< 245 / 470 >

この作品をシェア

pagetop