男×男!?
「食べる?」
あたしが渡したのはさっき買ったリンゴ飴。
もぅ半分は食べてるけど…;;
「………いいの?」
「いいけど…?」
すると神楽はくすっと小さく笑って、「ありがとう」と言った。
神楽の大きな手は、あたしのちいさな手を握って、リンゴ飴を食べた。
「………ぁま…」
「なっ///あたしの手触る必要は無いだろ!?」
「美味しかったよ」
「無視するなっ///」
「~~~っ///」
赤面しながらあたしはエリとカキ氷を買った。
神楽は少し離れた場所に待っている。
ここは、屋台の端にあるから人ごみも少ない。
「はぁ…」
ため息をしたのは隣にいるエリ。
あたしがため息をしたいわ。
「あたし、…邪魔者みたいだね」
「はっ!?」
「だって…せっかくのデート…」
「だから付き合ってないっ!!」
「でもあたしはさっきから邪魔者みたいな…」
「そんな事無いっ!!ってか神楽の方が邪魔っ!!」
「酷いなぁ~(笑)」
「っっ///だからいきなり背後にまわるなぁっ!!」
「………………エリ…?」
「エリ!?…っエリっ!!」
周りを見てもエリはいない。
エリに似た人すらいない。
「ちょっ無理だから;;」
人ごみに入ろうとしたあたしを神楽が止めた。