男×男!?
「まぁ食べながら行こうじゃん」
「えっちょっ///」
神楽があたしの腕を掴んでゆっくりだけど人ごみの中へと歩き出した。
あたし手塞がってるんですけど;;
「ちょっ神楽っあたし手塞がってるんだけどっ」
右はカキ氷、左はリンゴ飴。
神楽はあたしの左手を掴んだ。
「あ、悪い…。」
自分で言ったのにやけに冷静じゃん…。
何だよそれ。
本当、神楽がわからない。
人ごみから少し離れてあたしはリンゴ飴、神楽はカキ氷を食べた。
神楽は頭が痛くなったのか、下を向いて歯を食いしばっていた。
「~~っ」
「こうしたら治るよ」
「?」
いきなり顔を上げた神楽。
「?」
「……でこ、貸して」
「?」
顔が少し近くなる。
「…………///」
あたしは神楽のでこにあたしのカキ氷を当てた。
こぅすると治るって綾香達に教えてもらった。
「冷たっ;;」
何だか普通の高校生みたいな神楽にあたしは微笑んだ。
それからすぐに神楽は頭が治って、顔を上げた。
「ありがと」
「………ぅん…///」
「悠ちゃんリンゴ飴食べないの?」
「あっちょっと飽きちゃって;;」
「んじゃ頂戴」
「えっ…」
「いいじゃん♪」
そんな神楽になんだか逆らえなくて、あたしは神楽の胸板にリンゴ飴を押し付けた。
「ありがと」
「………///」