男×男!?




ザワザワザワザワ――…


ザワザワザワザワ――…



「……;;」

「……。」



「おー綺麗!!」

「風無くてよかったよねぇー」



よくないわ。
人が多すぎて見えないじゃないかっ!!!!


「かっ神楽見える!?」

人が多すぎてうまく喋れない。

「見えるよ?」

「そっか、よかったっ!!」

「………。」

「…?神楽?」

「何でも無い」

いつもの神楽だけど、さっき固まったのは何で?
変な顔でもしてた!?
だったら嫌だなぁ……。




「わっ」

後ろから押されたのかな?
けっこう衝撃が強くて神楽と少し離れた。
離れたって言っても人1人分ぐらい。


「った;;」

またぶつかった。
何でこんなに動くんだよ!!
花火見れないじゃんっ!!
今のあたしは身長低いから見えないけどっ!!

そんな事より神楽とまた少し離れた。


「ちょっ…」

おもいっきり腕を伸ばしたら神楽の浴衣の布が掴めた。
布はすぐに離れて、今度は厚くて少しゴツゴツした手があたしの手を掴んだ。




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