男×男!?




「まずは焼きそばだな」

「あ、俺も欲しい」

「腹減るの早いなぁ」

「だって俺朝も昼も食ってないもん」

「え;;」

さすがに食えよ;;
そんなんじゃ神楽がぶっ倒れるって;;

結局、頼まれていた男子全員のと、あたしのを買った。








その後サクラから電話があって場所を教えてもらった。

さすが穴場、行くまでに人なんて会わない。
本当の穴場だ。

そこは、神楽の家に行くときの坂だった。
この緩やかな坂を登りきったら、神楽の住んでいるマンションがある。
っと言ってもまだまだけっこうな距離はある。



「あ、いたいたぁー」

いきなり草の中から出てきたのは由羅。
いきなり出てきたもんだからあたしは驚いた。

「あ、神楽くん…」

由羅の隣にはサクラがいた。


「おっ焼そば来たぁーっ」

その後に私服の肇が出てきた。



神楽の家に行く所の緩やかな坂は、道の外側に低い木が(腰の高さまでの)植えていて、そこにはたまたまけっこう広い広場みたいなのがあった。
だからそこに座った。

「おっお使いご苦労さんっ!!」

「人使い荒すぎ;;」

「しょうがないじゃん。ここから少し遠いんだから」

「はいはい。佐伯ー?」

「ん?」

「焼そば」

「あっありがとう」



ヒュュウゥゥ―――……


ド――ンッ!!



「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「……。」




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