男×男!?




「悠ちゃんっ」

神楽の声が近くなって、神楽に腕を掴まれて、神楽のほうを向かされた。



「……っ…」

「………。」



神楽に触れられると涙がでそうになって、そんなあたしを見て神楽は手を離した。




「…………ごめ…」


“ん”
はなぜか出なかった。

あたしはまた家に向かって走りだした。




























「何だよ………っ……。」




嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっっっ!!!!



何だよ何だよっ!!!!



神楽は悪くないのに会いたくない。
見たくない。
会いたくない。


神楽は悪くないのに―…。




神楽が嫌いじゃないのに、

会いたくない。



すんげぇ苦しい……。



何だこれ………。













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