男×男!?




「みんなは誰呼ぶの?」

「え?両親と肇と竜喜と、中学のときの友達」

「あたしも家族と佐伯くんと中学のときの友達…」

「あたしは家族とイトコと友達」



「………だよね…。」


「悠は?」

「あたし!?あたしは……家族。」

「そっか!!」


って言って前にいた由羅と綾香とエリはさっきのクラスの話をしていた。



「神楽くん。呼ばないんだ」

「神楽っ!!??」

「あ、そうそう。神楽くん呼ばないの??」

今思い出した。
みたいな感じで由羅は訊いて来た。


「呼んでって前に言われたけど呼ばないっ!!」

「えぇ~もったいないじゃん呼びなよ」

「何がもったいないんだよ!!」

「えぇ~…悠の広告係の姿?」

「全然もったいなくないっつの!!!!」


そぅあたしは広告係なのだ。
喫茶店のほうには男子用のウエイトレスの服を着て、外では私服で広告をするのがあたしの仕事。
でもそれは非公開の日で、公開日は裏方専門。
こんな男子が女子校に堂々といて、しかも生徒です。
だなんて言ったら通報されてしまうから。

だからあたしは1日目の非公開日が楽しみなのだ。




「まぁまぁ何でもいいから神楽くん呼ぼって」

「何でもいいって…;;」




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