男×男!?




「あ、佐伯」

「えっ?」


校門の前でうろうろしながらオロオロしている佐伯。
きっと女子校に男は入っちゃいけないって思ってるんだろう。


「佐伯!!」
「佐伯くん!!」

あたしとサクラの呼び声に反応して顔は安心しきった顔。


「入っていいんだよっ!!」

笑いながら言うと佐伯は赤面しながら校門をくぐった。



「部活終わったんだ!!」

「うん」

「お疲れ」

「ううんっ」


何だかサクラも佐伯も笑顔で、
幸せそうだった。


2人っきりにするためにあたしは校舎の中に入って行った。



「悠!!」

「どうしたの?」

むこうからはミニスカ姿の由羅。

「ちょっ今から来てっ!!」

って言ってあたしの腕を引っ張って調理室の方向へ走り出す。


「どうしたの??」

「人数が予想以上に足りなくて!!あたしも午後に少し入ってるの」

由羅は午前までの予定。

「わかった!!あたし調理の方に入るね」

「わかった!!」



あたしはバレないように調理室に入って着替えてエプロンをした。
そして隣の個室に入った。
そこには常に4人はいるはずの場所なのに、今は2人。


「どうしたの??」

「なんだか急にお客さん増えちゃって!!向うに2人行かないと接客が大変になっちゃうからあたし達2人だったの」


大変だ…;;




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